
盛岡市でも新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が発生した。 新型インフルエンザ感染が県内で確認されたことを受け、県は「直ちに拡大する恐れは小さい」として、行事自粛などの要請を行わない方針で、冷静な対応を呼び掛けている。千葉県船橋市から修学旅行で来県後に感染が確認された中学生らとの接触が原因とみられる。滞在・訪問先の盛岡、花巻両市では、市民の混乱もなく、平静が保たれている。 感染したのは、ともに盛岡市に住む女性店員(36)とバス会社の女性社員(22)。店員は7日に症状が出始め、9日に感染が確認された。会社員は県内小学校の修学旅行のバスに添乗し、宮城県に滞在中の9日に発熱し、10日に確認。 船橋市の中学生約260人は、3日午前に新幹線で花巻市に到着し、農家74戸に分宿。4日は同市内の宿泊施設に泊まった。5日はバスで雫石町内の観光施設に立ち寄った後、盛岡市内へ。店員の勤める飲食店で昼食を取り、新幹線で帰路に着いた。会社員は3、5日に生徒たちが乗ったバスに添乗していた。 県などは感染拡大を防ぐため、中学生や2人の女性と接触があった人たちの状況把握に努める。また、会社員が添乗、宮城に行ったバスに乗った小学6年生16人と教師3人が11日から出校停止に。 県と盛岡市は学校の臨時休校、イベント等の休止・自粛の要請などは現時点で取らないが、達増拓也知事は「冷静な行動をお願いするとともに、うがいや手洗いの励行、マスク着用などに一層努めてほしい」とコメントを出した。
インフルエンザ 盛岡市 インフルエンザ関連PR